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2014年12月14日 - 2014年12月20日

2014年12月20日 (土)

「次世代の党」の敗因

 誤解している人がけっこういるようですが、安倍晋三の祖父である岸信介はA級戦犯ではありません。「A級戦犯被疑者」として巣鴨にたたき込まれたのは事実。でも、そこまでです。
 私は別に岸を支持・擁護するものではないので誤解なきようお願いします。いい加減な話を前提にしてもの言う輩が多いのを嫌悪しているだけです。

 今回の衆院選でめちゃ負けした「次世代の党」の党首、平沼赳夫の(血のつながりがない)父親は、こちらは混じりっけなしのA級戦犯そのもの。独ソ不可侵条約に腰をぬかして辞職した――要するに見識が低かったわけですね――元総理大臣・平沼騏一郎です。
 戦後の右翼が宗主国の米国にベッタリの“にせもの”ばかりなのは多くの人が知っていますが(100%全員が“にせもの”だとは言いません)、戦前の右翼にもけっこう“にせもの”がいたようです。この内股膏薬の平沼騏一郎もその一人。

 「次世代の党」の敗因があれこれ取り沙汰されています。私の知る限りでは誰も言っていないようですが、何も難しいことじゃない、実は、敗因は単純至極なのではないかと思います。
 それは、政見放送や党首討論をはじめとして平沼赳夫が前面に出て選挙戦をたたかったことです。
 画面を通して平沼赳夫を観た視聴者の多くは、“このおじさん※「イッちゃってる」んじゃないの?”というような印象を持ったのではないかと思うのです。思想・信条なんかではなくて、中国や韓国に対する極めて個人的・感情的な“憎悪感”で凝り固まっているとしか思えない、言動・表情なのでした。そんな人を党首にしている政党に、誰が投票するモンですか。
※私のボキャブラリにない言葉なのでうまく使いこなせていないかもしれません。

 石原慎太郎は「支那と戦争して勝つこと」が望みだなどとのたまわっています。でも、この男がどうしようもないバカで、節操がない、米国の使い走りであることは日本人の多くが知っていますから、彼が何を言おうとびっくりする人はいないでしょう。滅茶苦茶な罵詈雑言を連発しても、またやっちょるよ程度の印象しかなくて、そのインパクトもあまり大きくありません。
 それに比べると、平沼赳夫の得たいの知れない“イッちゃってる”さ加減は、なんとも無気味で恐ろしささえ喚起します。

 ついでながら、石原は「もう一度米国と戦って今度は勝つこと」が望みだとは、逆立ちしても言えないでしょうね。まったく腰抜けのインチキ野郎なのでありました。

 平沼赳夫や安倍晋三の場合、肉親がからんでくるのですが、どうも筋違いの怨み・つらみで一杯であるようです。おいおい、相手が違うだろ、と言いたいところ。
 平沼は中国に対する危機感をしきりにあおります。確かに、中国が日本を侵略し、日本の国土を占領する可能性は(とにかく可能性の話なので)ゼロではありません。
 しかし、普通の考え方では、現に侵略・占領しているのと、これから侵略・占領するかもしれないのと、どちらが問題かは明らかなはずです。
 現に、日本を侵略・占領している米国こそが中国の何百倍も問題ではありませんか。

 自分たちの国は自分たちで守る――けっこうな話です。
 集団的自衛権を言うなら、まず最初に米軍の撤退に言及しなければならない筈だと私は思います。
 以前は安保条約における日本の側の「片務性」というのがよく言われていました。最近の集団的自衛権論議では、とんと聞くことがなくなっているのはいったいなぜでしょうね。

 集団的自衛権の一番キモになるところは、友邦が攻撃されたらそれを自国への攻撃と見なすということです(与党も野党も、出てくるのは日本が如何に守られるかという話ばかり。平沼の親父ではありませんが、奇奇怪怪と言うしかない)。
 上等、上等です。日本も集団的自衛権を認めて、米国が攻撃された際には助っ人になってあげればいい。それでお互い対等の関係なのですから、米軍には日本の国土から出ていってもらおうではありませんか。それに問題があるなら、日本の軍隊も米国内に基地を置きましょう。基地を維持するためには「思いやり」の予算なども駐留する国から(つまり米国から)もらってりして――。

 平沼赳夫の国防論が、国民の支持をまったく得られなかったのは、石原の言うのとは違って、国民が憲法に無関心であるからではないでしょう。
 平沼の国防論には全然すじが通っていないので、国民の胸に訴える力がないのです。言っていることの根本にウソがあるから、魂に届くものがまるでないのですね。

 元一水会代表の鈴木邦男さんは、もともとは民青学生などとの物理的な闘争あたりから活動を始めたようですが、知的な誠実さがあったからでしょう。その後、戦後日本では珍しい「対米自立」「日米安保破棄」を掲げる右翼活動に入っていきましたね。

 石原慎太郎、安倍晋三、そしてこの平沼赳夫などが標榜している“愛国”や“国防”なんて、まともに取り合う必要のないお笑いぐさに過ぎません。ただのお話、芸能人のゴシップなんかと同様の、その場限りの意味しかないヨタ話でしょう。

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